考案の名称絵柄模様付き商品券の特徴「実用新案権者」大分市若草通り商店街協同組合
【概要説明】この商品券は絵柄や写真を入れる事で格段に差別化が図られ使用用途が広がるでしょう。
【分野】
【0001】
この考案は、絵柄付き商品券、詳しくは商品券部と、情報伝達部とに構成し、商品等の受け取り時に商品券部のみを切り取ることができ、商品券部に記載された金額以上の価値(精神的価値を含む)を付することができる絵柄模様つき商品券に関する。
【従来の技術】
【0002】
図書券、酒券(ビール券等)、商品券等は、表面に記載されている金額に相当する本、ビール、商品と店頭で簡易に交換できるものであり、贈答用、進物用の商品券として利用されている。
しかしながら、一度商品券を使用すると、使用済み商品券は回収されてしまうことから、当該商品券の価値(精神的価値を含む)は、その商品券に記載された金額と同額となるに過ぎなかった。
【0003】
そこで、商品券の価値を高めるための従来手段として、例えば特許文献1の「有価証券付きはがき」が知られている。特許文献1には、郵便はがきの表面または裏面に有価証券部が表示された商品券付きはがきが記載されている。有価証券付きはがきは、祝事、中元、歳暮等の贈答として郵便はがきの状態で、住所、氏名、あいさつ文等を記入しながら相手に手軽に郵送し、相手方は住所、氏名で送り手の感謝の気持ちを確認することができ、その後は表面または裏面に表示された有価証券部に記載された金額に応じて商品等を受け取るものである。
【0004】
【効果】
【0014】
請求項1に記載の考案によれば、商品等の受け取り時に商品券部のみを切り取り、情報伝達部のみを保存することが可能となる。そして、情報伝達部には送り手の情報が明確となる絵柄模様が印刷されていることから、当該絵柄付き商品券を受け取った者は、各種情報を受け取ることが可能となる。そして、絵柄模様付き商品券における商品券としての法的効力の失効を表示するための失効表示部が商品券部に設けられている。これにより、情報伝達部が破損等されることなく、情報伝達部の価値を損なうことはない。
このようにすることにより、商品券部に記載された金額以上の価値を絵柄模様付き商品券に付することができる。
【0015】
請求項2に記載の考案によれば、商品券部と情報伝達部との間にミシン目を形成することにより、商品券部と情報伝達部とを容易に分離することが可能であり、商品券部と情報伝達部とが分離した時点で商品券の効力が失効することをこの絵柄模様付き商品券に表示していれば、該ミシン目が失効表示部としての機能を有することになる。そして、ミシン目に沿って分離可能とすることから、商品券部を切り落とす際に、情報伝達部の一部が破損等することを防ぐことができ、その結果、情報伝達部の価値の低下を防ぐことができる。
また、絵柄模様に絵柄を付し、商品券部を切り取ることにより、情報伝達部が、収集目的に発行するトレーディングカード等に利用されるものであってもよく、このような使用方法であれば、極めて付加価値の高い絵柄模様付き商品券とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この考案の実施例1に係る絵柄模様付き商品券の平面図である。
【図2】この考案の実施例1に係る絵柄模様付き商品券の底面図である。
【図3】この考案の実施例2に係る絵柄模様付き商品券の平面図である。
【0017】
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
【0018】
図1,2に示すように、この考案の実施例1に係る絵柄模様付き商品券10は、商品券部10aと、情報伝達部10bとから構成されている。商品券部10aは、この実施例として商品券として1000円の価値を有するものである。この商品券部10aは、偽造防止のための透かし等が特殊インクによって印刷されている(図示しない)。
情報伝達部10bには、写真11が印刷されている。そして、この写真11の下方に写真の説明12が文字として付されている。情報伝達部10bに、写真11と写真の説明12とを印刷することにより、絵柄模様付き商品券10の受け取り者はその写真情報を取得することができる。
【0019】
この絵柄模様付き商品券における商品券としての法的効力は、商品等の受け取りによって失効する。この失効を表示するための失効表示部13が商品券部11の裏面に付されている。この失効表示部13の3つの欄に使用した時点で押印する使用消印、使用したことを確認する確認印、清算が完了したときに押印する清算済印を押印することにより、商品券の法的効力が失効する。
【0020】
失効表示部13に押印することで、商品等の受け取り時に商品券部10aにおける商品券の法的効力を失効させることにより、当該絵柄模様付き商品券10を、その受け取り者が保存することは可能となる。このため、絵柄模様付き商品券10を受け取った者は、その絵柄模様付き商品券10を保存することが可能となる。
【0021】
次にこの考案の実施例1に係る絵柄模様付き商品券10の運用の一例として、商店街に存在する複数の商店から構成される協同組合が絵柄模様付き商品券10を発行する場合について説明する。
なお、当該説明は一例であって、組織の構造等により適宜調整されるべきものである。
商店街に存在する複数の商店のうちの任意の一店舗が自店舗の宣伝広告を兼ねた商品券の発行を依頼する際に、情報伝達部10bに掲載する写真11の写真データ(例えば、発行を依頼した店舗が使用しているマスコットキャラクターが撮影された写真の写真データ)と写真の説明12の欄に掲載する内容(例えば、そのマスコットキャラクターの説明)を発行者に渡す。
発行者は、印刷業者に情報伝達部10bに掲載する写真11の写真データと写真の説明12の欄に掲載する内容を引き渡す。
印刷業者は受領した写真11の写真データと写真の説明12の欄に掲載する内容をコンピュータにて読み込み、絵柄模様付き商品券10をデザインし、その後、指定された商品券の金額、枚数に応じて絵柄模様付き商品券10を印刷し、発行者に絵柄模様付き商品券10を引き渡すとともに印刷代金を受領する。その後、印刷された絵柄模様つき商品券10を、その発行を依頼した店舗に引き渡すとともに商品券の発行代金を受領する。
その後、発行を依頼した店舗は、当該絵柄模様付き商品券10を無償で配布する。マスコットキャラクター関連の物の収集を趣味にしている者であれば、当該絵柄模様付き商品券10の価値は、商品券部10aに示された金額以上の価値を有すると判断するとともに、商品券として利用した後も、情報伝達部10bは破損等されず、良好な状態のまま情報伝達部10bを保存することができる。
【0022】
図3に示すように、この考案の実施例2に係る絵柄模様付き商品券20は、商品券部20Aと、情報伝達部20Bとの境界にミシン目23が形成されている。
この絵柄模様付き商品券20における商品券としての法的効力は、ミシン目に沿って切り話すことにより、失効する。すなわち、このミシン目23が、実施例1における失効表示部13に相当する。
そして、商品券としての法的効力が失効した絵柄模様付き商品券20において、情報伝達部20Bは通常カードとして利用されているもの(例えば名刺や会員証等)の代替として独立して再使用することができる。商品券部20Aから切り離された情報伝達部20Bを名刺として利用する場合、情報伝達部20Bの大きさは名刺サイズ(91mm×55mm)となり、商品券部の縦方向の長さが91mmとなる。情報伝達部20Bをトレーディングカード(一般的なサイズ89mm×63mm)として利用する場合には、商品券部の縦方向の長さが89mmとなる。また、絵柄模様付き商品券部20の材質は、情報伝達部20Bの機能に応じて適宜変更される。例えば、情報伝達部20Bを名刺として利用する場合は紙製、トレーディングカードとして利用する場合には、プラスチック製とすることができる。
その他の構造、作用、効果は実施例1と同様であるため省略する。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この考案の絵柄模様つき商品券は、付加価値の高い商品券に対する技術として有用である。
【0024】
10,20 絵柄模様付き商品券、
10a,20A 商品券部、
10b,20B 情報伝達部、
13 失効表示部、
23 ミシン目。
(57)【要約】
【課題】商品券部に記載された金額以上の価値を付することができる絵柄模様付き商品券を提供する。【解決手段】絵柄模様付き商品券10は、適宜の金額が記載された商品券部10aと、発行元が指定した固有の絵柄模様が印刷された情報伝達部10bとから構成される。絵柄模様は写真、絵柄、文字、記号の少なくとも1つからなる。商品券部10aにおける法的効力の失効を表示する失効表示部が情報伝達部10b以外の箇所に設ける。
【パテントレビュー】
【インターネット特許番号リンク】
インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):